林修先生が語る「AI活用で人間の仕事はどう変わるか?」「AIが発達しても人の代わりになれないものとは?」
◾️ AIで一番影響を受ける教科はあるのか?
さらにAIで一番影響を受ける教科については次のように述べた。
「実際はあんまり科目の差はないと思います。『あの話どこでしたっけ? どこで説明したっけ?』って、教えるほうもそこすぐ分かったらすごく助かりますね。生徒に何か見せるときにこの子の読み間違ってるのはここだったから、どれをどうやって学べば良いかっていうのも、検索ができれば楽にはなるんでしょう。多分科目の差はそれほどないんじゃないかな。個人的には、『あのネタどこで使ったっけ?』というのがすぐに知りたい。だって生徒に同じネタ2回聞かれたくないじゃないですか(笑)。これは僕の個人的な使用法ですけど。全体として効率的にはなっていくと思います。実際に探してもう一回、そこを確認したいと思ってどこで言ったか分かんなくて諦めたこと、何回もあるんですよ(笑)。本当にこれがあったら助かったなと思います」
最後に林先生は次のように語った。
「こういう予備校以外の仕事を11年させていただく中で、前よりは自分の意見を言うようになっておりまして、率直に申し上げて、自分が納得いかないものの宣伝はもうしたくはない、というのがあります。先ほどから申し上げたように、この技術があったら、より自分の仕事が便利になる。生徒にも使わせたいなと思うようなお仕事で、オファーをいただきました。これはこういう素晴らしいものを、世に知らせられるようにお役に立てるのであれば、そこで白羽の矢が立ったのであれば、その期待に応えたいという思いです。そういう次第で、実際に詳しいことをさらに聞いていくと、本当にうちの予備校にもぜひ入れてほしいな、と思ったので、自信を持って世間の方にもおすすめできる。そういう確信を持って今ここにおります」
取材・撮影:BEST TIMES編集部